尾鷲ヤーヤ祭り(扉開き・在回り)

■内容

紀州に春を告げる「尾鷲ヤーヤ祭り」が今年もこの平成27年2月1日(日)午前0時の「扉開き」から始まります。祭事の一番の呼び物であるこの白装束の男達による迫力ある“練り”は2日晩から始まり4日までの毎晩、旧尾鷲20町から各町の若者衆が、「チョウサじゃ」のかけ声とともにケンカの様な激しい揉み合いをその年の当番の町となる祷務町の祷屋前で仕掛け練りあいます(毎晩19時半より開始、場所は下記の地図参照)。
※なお今年の各祷屋前の練りに参加する町(手伝い町)の日程は下記の「手伝い町日程表」をご覧ください。

また最終日の5日には日中より林町の旧熊野街道から尾鷲神社までの通りを尾鷲旧20町による大名行列・道中踊りが繰り広げられます(先頭の出発は昼12時ごろ)。さらにその晩には尾鷲神社にて紀州小笠原流の古式作法に則り執り行われる大弓の儀やお獅子の出御などの神事が行われ見所満載です。なお今年の梼務町は壱番・大曽根町、弐番・新田町、参番・今町です。 是非、尾鷲にお越しいただいて勇壮な練りや大名行列をご覧ください。

【日程】
◇平成27年2月1日(扉開き・在回り)
・午前0時~ 扉開き神事(尾鷲神社)
旧尾鷲20町が尾鷲神社に集まり、本殿前の参道に提灯を立て神のおでましを願う「扉開き神事」が行われます。

・10時~15時 由緒祭(尾鷲神社)
今年の祭りの当番となる3つの祷務町から祷人(とうにん)、汐撫(しおなで)、弓射(ゆみゆい)、総代(そうだい)、町頭長(ちょうとうちょう)などの役をされる方と神社総代が参列して祭りの無事を願います。

・18時半~21時ごろ「在回り」(尾鷲神社出発)
初日(1日)の夜は祷務町が将党(しょうとう)を立て尾鷲魚市場で海に入る清めの垢離(こり)をかいた後、18時半に祷務町をはじめ祷受け町や手伝い町の町衆が集まり19時より各町の高張り提灯を先頭に尾鷲市街を2時間ほどかけて歩きヤーヤ祭りの始まりを告げて回ります。

◇平成27年2月2日~4日(練り) 
・夜19時半頃 ヤーヤ練り(各祷屋前)
2~4日は祷務町(※)の練り場に各手伝い町が集合し、白装束をした男衆達が激しくぶつかり合います。

  ○壱番祷 大曽根町(祷屋・練り会場)壱番祷屋前
  【周辺地図】http://yahoo.jp/jRpFxS
  ○弐番祷 新田町(祷屋・練り会場)弐番祷屋前(南陽町)
  【周辺地図】http://yahoo.jp/HQEQM4
  ○参番祷 今町(祷屋・練り会場)参番祷屋前(栄町)
  【周辺地図】http://yahoo.jp/vif_tK

・20時半頃 垢離(こり)かき (尾鷲魚市場)
各祷務町ごとに尾鷲魚市場で全裸になった男衆が海に飛び込む垢離かきを行います。

・21時頃~21時30分 尾鷲神社参拝 (尾鷲神社)
垢離かき終了後、各町が尾鷲神社に集まり参拝します。

◇平成27年2月5日(本祭り)
・昼12時ごろ 大名行列・道中手踊り(林町~旧熊野街道沿(朝日町・中井町)~尾鷲神社)
大名行列と各町の道中手踊りが林町通りを出発。旧熊野街道を通り尾鷲神社までを練り歩きます(最終の町が尾鷲神社へ到着するのは午後5時頃)。

・19時頃 大弓の儀(尾鷲神社)
尾鷲神社境内の弓場で3祷務町の弓射3人が紀州 小笠原流の古式作法に則り弓射の神事が執り行われます。

・20時40分頃 お獅子の出御(尾鷲神社)
神社参集殿より神宝獅子頭を宮司が頭上にいただいて一の鳥居まで歩いていき、提灯を持った町衆も「お獅子じゃ」の掛け声とともに練り歩きます。なおその後、参集殿に神宝獅子頭が帰られる際、右回りで帰れば豊作、左回りの時は浜方が豊漁だと言われます。豊凶を占う神事のため、若者たちは獅子頭を自分たちの方へ向けようと凄まじい勢いで練り合います。

・21時ごろ 祷渡しの儀式(尾鷲神社)
参集殿で今年の祷務町から来年の祷務町になる祷受け町に祷渡しの儀式を行います(21時半頃終了)